あなたがたの間では、聖なる者にふさわしく、みだらなことやいろいろの汚れたこと、あるいは貪欲なことを口にしてはなりません。卑わいな言葉や愚かな話、下品な冗談もふさわしいものではありません。それよりも、感謝を表しなさい。エフェソ5:3~4

人の語る言葉は、その人自身にも、語られた人や場合によったらその周囲の人たちにも影響を与えます。大声で相手を罵倒し合うような喧嘩をしているのを見ると、それを聞いた人も嫌な気分になったりするものです。

その人がどのような言葉を語っているかということは、その人の心の状態を表わしているということもできます。心の中で感謝の思いを抱きながら、相手に悪口雑言を浴びせるというようなことはできません。しかし、リップスサービスと言われるような、口先だけのお世辞を言うようなことはあると思います。

しかし、今日の聖句が教えていることは、心に裏表がないこと、自分の心に正直であることです。そして心で思うことを悪口やつぶやきではなく、真心からの感謝へと変えていくことです。心そのものが変われば、語る言葉も変わってくるのです。ローマの信徒への手紙12章の初めのところにも「心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。」(ローマ12:2)と言われています。

「心を新たにして自分を変えていただく」ことがここにも言われているのです。

祈り

天の父なる神様、私たちの心は生まれながらにあなたから離れて、自分勝手な道を歩んできたものでした。そんな私があなたの恵みによって自分の罪と向き合い、悔い改めて神に立ち返り、あなたを求めて生きる者へと変えられたことを感謝いたします。さらにあなたの弟子としてふさわしく生きることができますように私の心を日ごとに新しくしてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。