キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。エフェソ2:17~18

戦後70年以上が経過いたしましたが、なお、世界情勢を見るならば戦争が絶えることなく、日本国内においても人殺しや自殺、いじめや虐待などが至る所で起こっている状況にあります。真実の意味で平和が訪れることをすべての人は望んでいると思いますが、人を赦すことができない人、憎しみが心の中にとどまっている人も少なくないように思われます。

そして、人類は、次第に武力を増強し、今では一度に多くの人たちを殺傷する兵器を持つに至っています。そうした武器を用いて、各地で紛争が続いています。平和を願いながらもそれを実現することができないという現実があるのです。

真実の意味での平和をもたらしてくださるのは神以外にはいないということを思わされています。フランチェスコは、「私を平和の道具としてお用いください。」と祈り、「争いのある所に平和をもたらす者となるように」と祈りましたが、平和をもたらすための働きは大切なものです。私たちも平和をもたらすために努力することが必要ですが、今日の聖句には、「両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。」といわれています。これはユダヤ人と異邦人をさしていますが、反目し合っていた両者がと受け止めることもできます。

この世界には様々な違いを持つ人たちがおりますが、神によって、様々な違いを超えて一つになる時が来るのです。

祈り

天の父なる神様、何よりも私たちに必要な平和は、あなたとの平和です。罪のために隔ての壁を築いていた私たちのために、主イエスをお送りくださった恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。