12:1 主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷/父の家を離れて/わたしが示す地に行きなさい。

12:2 わたしはあなたを大いなる国民にし/あなたを祝福し、あなたの名を高める/祝福の源となるように。

12:3 あなたを祝福する人をわたしは祝福し/あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて/あなたによって祝福に入る。」

12:4 アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。アブラムは、ハランを出発したとき七十五歳であった。

 

アブラムは、父テラが205歳で天に召された頃、ここにあるような神の言葉を聞きました。「私が示す地に行きなさい。」とは「レフ、レハー」という言葉ですが、父親のテラが亡くなって失意のうちにあるアブラハムに、神はこの言葉をお語りになりました。

 

さらに神はアブラムに、あなたは全人類にとっての祝福の基となると言われました。彼自身が祝福の基となり、彼の子孫によって人類は祝福を得ると言われたのです。

 

この約束は、アブラハムの子孫として生まれたイエス・キリストの到来によって実現されました。文字通りアブラハムは祝福の基となり、アブラハムの子孫であるイエス・キリストによって、神は私たちが救われる道を拓いてくださったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「私が示す地に行きなさい」という命令は、アブラムにとっても決して楽な道ではありませんでした。神が示した地は、アブラハムにとっては未開の地であり、これまでの安定した生活を捨てて、ただ信仰によって神に従うことを求められる道でした。あなたはアブラムにそのような信仰を与えてくださり、彼を祝福し、約束の通りにその子孫から救い主を生まれさせてくださったことを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。