30:32 今日、わたしはあなたの群れを全部見回って、その中から、ぶちとまだらの羊をすべてと羊の中で黒みがかったものをすべて、それからまだらとぶちの山羊を取り出しておきますから、それをわたしの報酬にしてください。
30:33 明日、あなたが来てわたしの報酬をよく調べれば、わたしの正しいことは証明されるでしょう。山羊の中にぶちとまだらでないものや、羊の中に黒みがかっていないものがあったら、わたしが盗んだものと見なして結構です。」
30:34 ラバンは言った。「よろしい。お前の言うとおりにしよう。」
30:35 ところが、その日、ラバンは縞やまだらの雄山羊とぶちやまだらの雌山羊全部、つまり白いところが混じっているもの全部とそれに黒みがかった羊をみな取り出して自分の息子たちの手に渡し、
30:36 ヤコブがラバンの残りの群れを飼っている間に、自分とヤコブとの間に歩いて三日かかるほどの距離をおいた。
ラバンにあざむかれたヤコブは、ラケルがヨセフを産んだ後、ラバンに家に帰らせてほしいと願い出ました。しかし、ラバンはこれまでヤコブによって多くの祝福に与ってきたことを覚えてこれからもここで働いてくれるようにと願うのです。
神がヤコブとその家族の方々を祝福してくださり、その恩恵にラバンの一族もその祝福にあずかってきたことが分かります。2人の妻と、11人の男の子と一人の女の子が与えられた時、彼は家に帰らせてほしいと訴えるのですが、ラバンは、もっとここで働いてくれるように願ったために、ヤコブは、ぶちとまだらの家畜を自分への報酬とするという条件でこれからも働くことを約束します。
ところがその約束をしたにもかかわらず、ラバンは、ぶちとまだらの家畜をより分けて、それを自分の息子たちの手に渡して、ラバンとヤコブの間に3日のへだたりをもうけたのです。ヤコブはラバンの残りの群れを飼うことになりました。そこにはぶちとまだらの家畜はいませんから、そのような子供が生まれる確率は非常に低いことになります。
祈り
天の父なる神様、ヤコブはラバンのところでたくさんの祝福をいただきましたが、同じようにあなたは私たちにあらゆるよきものを与えてくださっています。あなたに生かされていることを覚えて、その恵みに心を向けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。